クリニックブログ

2018.08.14更新

近く京都大のチームがiPS細胞(人の人工多能性幹細胞)を用いたパーキンソン病に対する治験を開始する方針となりました。

パーキンソン病は脳内での神経伝達物質であるドーパミンを出す神経細胞が減ることにより、手足の震えや体のこわばり、体の動かしにくさなどを起きる病気です。
現在内服治療や脳深部刺激療法などの外科的治療、リハビリテーションによる治療が行われていますが、病気を治すことは困難であり徐々に症状が進行してしまうことが多いです。

チームは既に、患者さんや健康な人のiPS細胞から作った神経細胞をパーキンソン病のサルに移植し、最長2年間観察し症状が改善し、がん化する可能性のある腫瘍ができなかったことを確認しています。

この治験が順調にすすめば、現在病気で苦労されている患者さんやご家族の多いな助けになると思います。
また、この治療法を応用することでパーキンソン病だけではなく認知症などの神経難病にも効果が期待できると思います。

投稿者: おばた内科クリニック

2018.07.29更新

糖尿病の治療は、食事療法や運動療法がまず行われます。
これらの治療で良くならない場合は、内服薬による治療やインスリンによる治療を行います。
現在の内服薬治療の第一選択薬はメトホルミン(メトグルコなど)が多くなってきています。
従来はSU薬(アマリール、ダオニール、グリミクロンなど)もよく使用されていましたが、低血糖の危険などから使用頻度が下がってきています。
今回カナダでメトホルミンによる治療を行われましたが、効果が思わしくなかった患者さんにSU薬を上乗せした場合とSU薬に切り替えた場合を比較検討した研究結果が報告されました。
結果はSU薬を使用したほうが心筋梗塞、脳血管障害、心臓血管障害による死亡、死亡および重症低血糖のリスクが増大する事が分かりました。
SU薬を上乗せした場合と切り替えた場合では、いくらか上乗せが安全でした。
糖尿病治療に限ったことではありませんが、可能な範囲で内服する薬は減らせればと思います。
食事療法や運動療法を心がけることで、現在服用している薬を減らすことが期待できますので、いつでもご相談下さい。

投稿者: おばた内科クリニック

2018.07.22更新

CVD

右手足の動かしにくさにて来院された患者さんの頭部MRIです。

特殊な撮影方法で、白い部分が脳梗塞の所見です。

暑い日は体の水分が不足するような形で、血管が詰まりやすくなることもあります。

脳梗塞は初期対応が重要な病気ですので、何か気になる場合は脳神経を専門とする医療機関を受診されることをおすすめします。

熱中症は屋外だけではなく、屋内でも発症することがありますので、可能な範囲冷房を使用されるようにされて下さい。

投稿者: おばた内科クリニック

2018.07.01更新

概念
 体が動かしにくくなる病気の1つです。
 特徴的な症状は無動(動作緩慢)、静止時振戦、筋強剛(固縮)、姿勢反射障害で、これらを総称して4大症状と呼びます。
 また、便秘などの自律神経症状、嗅覚を含めた感覚障害、認知・精神機能障害、睡眠 障害などの非運動症状も注目されています。
 無動(動作緩慢)
  歩こうとした時に足がすくんでしまうすくみ足、歩くと段々と早くなって止まれなくなってしまう加速歩行などがあります
 静止時振戦
  じっとしている時に手や足が震えてしまう症状で、緊張など精神的ストレスがかかると増悪してしまうことがあります
 筋強剛(固縮)
  体が固くなってしまうことです
 姿勢反射障害
  体が前かがみになったり、バランスを崩しやすくなることです

疫学
 10万人に100人~150人くらいで発症し、中高年以降に好発します。

診断
 頭部CT検査やMRI検査では明らかな異常は認められません。
 ドパミントランスポーターイメージング(DATスキャン)にて、線条体という脳組織の一部分に変化を認めます

治療
 現在の医療では、病気自体を治すことは難しく、体の動かしにくさを改善する治療が中心となります。
 内服薬による内科的な治療とリハビリテーションが中心となります。
 患者さんの状態によって、脳深部刺激治療などの外科的治療を行います。

投稿者: おばた内科クリニック

2018.06.16更新

熱中症とは?
 ・高温環境下で、体内の水分や塩分(ナトリウムなど)のバランスが崩れたり、体内の調整機能が破綻するなどして、発症する障害の総称です。
 ・死に至る可能性のある病態です。
 ・予防法を知っていれば防ぐことができます。
 ・応急処置を知っていれば救命できます。

どのような場所でなりやすいか
 高温、多湿、風が弱い、輻射源(熱を発生するもの)があるなどの環境では、体から外気への熱放散が減少し、汗の蒸発も不十分となり、熱中症が発生しやすくなります。

どのような人がなりやすいか
 ・脱水状態にある人
 ・高齢者
 ・肥満の人
 ・過度の衣服を着ている人
 ・普段から運動をしていない人
 ・暑さに慣れていない人
 ・病気の人、体調の悪い人

水分減少率と主な症状
 ・〜2%:のどの渇き
 ・3〜4%:食欲不振、イライラする、皮膚の紅潮、疲労困ぱい
 ・5%〜:言語不明瞭、呼吸困難、身体動揺、けいれん

子供の特徴
 ・地面の照り返しにより、高い温度にさらされやすい
 ・汗腺などが未熟
  ⇛体温調節機能が未熟のため、熱中症にかかりやすい

高齢者の特徴
 ・のどの渇きを感じにくい
 ・汗をかきにくい
 ・暑さを感じにくい
  ⇛体温を下げるための体の反応が弱くなっており、自覚がないのに熱中症になる危険がある

熱中症予防のポイント
 ・部屋の温度をこまめにチェック
 ・室温を28度超えないように、エアコンや扇風機を使用する
 ・のどが渇かなくてもこまめに水分補給
 ・外出の際は、体を締めつけない涼しい服装で、日よけ対策も行う
 ・無理をせずに、適度に休憩をとる
 ・日頃から栄養バランスの良い食事と体力作りを行う

熱中症になった時は?
 意識がある、反応が正常な時
  涼しい場所へ避難させる
  衣服を脱がせ、身体を冷やす
  水分・塩分を補給する
  *水を自力で飲めない、症状が改善しない場合は医療機関を受診されて下さい
 意識がない、反応がおかしい時
  救急隊を要請する
  涼しい場所へ避難させる
  衣服を脱がせ、身体を冷やす
 体を冷やす場所は、首の周り、脇の下、太もものつけねなど太い血管の部分が効果的です

 

 

 

 

投稿者: おばた内科クリニック

2018.06.04更新

おばた内科クリニックの尾畑です。

体の動かしにくさについて、「右手を動かす」を例に動画にまとめてみましたので、是非ご視聴下さい。

これから文章だけではなく、動画での情報も増やしていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

 

投稿者: おばた内科クリニック

2018.05.20更新

麻疹とは
 Paramyxoウイルスの一つである麻疹ウイルスにより生じます。
 空気感染し、3割に肺炎や中耳炎などの合併症が出現します。
 致死率は0.1~0.2%といわれ、注意が必要です。

症状
 麻疹ウイルスに感染後、10〜12日後に発症します。
 まず38度前後の発熱やだるさ、風邪症状、目の充血が2〜4日間続き、この期間をカタル期と呼び、感染力が最も強いとされます。
 カタル期後半に口の中にコプリック斑という1mm程度の白色の斑点(写真左)が出現します。
 一旦解熱しますが、再び39度以上の高熱と全身に発疹(写真右)が出現します。
 発疹が全身に広がるまで、39〜40度の高熱が3〜4日間続き、その後回復にむかいます。

 コプリック斑 麻疹の皮膚変化

診断
 血液や尿、のどの分泌液から麻疹ウイルスを証明します。

治療
 基本は症状にあわせた対症療法となりますが、患者さんとの接触時期により下記治療が検討されます。
  患者さんとの接触から3日以内→弱毒生ワクチン
  患者さんとの接触から4日以上6日以内→免疫グロブリン製剤

麻疹と診断されたら
 ・同居家族への連絡
  特に乳児や予防接種を受けていない方、妊婦の方への連絡は必ず行って下さい。
 ・学校や職場に連絡をお願いします。
 ・解熱後3日を過ぎるまで他人との接触を避けて下さい。

ポイント
 ・感染力が強く、インフルエンザの比ではありません。
 ・発症初期は風邪と同じ症状ですが、皮膚症状が出現した場合は
  麻疹の可能性がありますので、病院を受診される前にご連絡下さい。
 ・最も大事な事は、2次感染を防ぐことです。
 ・一度感染し発症された方や2回の予防接種を終了された方は一生免疫が持続すると言われています。

投稿者: おばた内科クリニック

2018.05.13更新

睡眠不足や睡眠障害は脳の敵!

 睡眠不足や睡眠障害によるデメリットとして以下のような点が上げられます

  ・脳に物忘れ(認知症)の原因とされるアミロイドβが蓄積する

  ・認知機能と関係する成長ホルモンが不足し、認知機能が低下する

  ・食欲が増大し、血圧も血糖値もあがり、コレステロールの代謝が悪化し、認知症のリスクであるメタボリックシンドロームになりやすくなってしまう

 

昼寝は脳の味方!

 30分以内の昼寝習慣がある人はアルツハイマー型認知症になりにくいとされます。

 しかし、1時間以上昼寝をしてしまう習慣があると、アルツハイマー型認知症になりやすいとされますので注意が必要です。

 

上手な昼寝法とは?

 眠る時間は20歳代は10分程度、30歳〜50歳までは20分以内、そこから少しずつ長くなりますが60歳代でも30分以内にとどめるのが良いとされます。

 短時間でしゃきっと目覚めるには、昼寝の直前に紅茶やコーヒーなどを飲むのが良いです。

 理由は、カフェインは飲んでから15分くらいして効果が出て来るからです。

投稿者: おばた内科クリニック

2018.05.03更新

おばた内科クリニックの尾畑です。

クリニックの紹介動画を作成しましたので、是非ご視聴下さい。

今後ともよろしくお願いいたします。

投稿者: おばた内科クリニック

2018.04.22更新

塩分について

 血圧は昼に向かって上がっていくため、朝に塩分をとると血圧はより高くなりやすいです。

 一方、夜は比較的塩分が排出されやすい事から、常に塩分に気をつける事が難しい場合、たまには塩分のある食事を摂りたくなった場合は、夕飯であれば朝取るよりも血圧が上がりにくいとされます。

 注意すべきはモーニングサージと言って、早朝あるいは起床前後に一過性に血圧が上昇することがありますので、かかりつけの先生に相談されることをお勧めします。

 

脂肪酸について

・飽和脂肪酸

 偶数飽和脂肪酸を高める食物:牛肉などで、糖尿病発症リスクを高めるとされています

 奇数飽和脂肪酸を高める食物:ヨーグルトなどの乳製品で、糖尿病発症リスクを低下させるとされています

 融点が高く、室温では固形の脂飽和脂肪酸をたくさん摂取すると、脳の神経細胞の柔軟性が落ち、神経伝達が低下するとされています

 また、動脈硬化も進行するとされています

・不飽和脂肪酸:不飽和脂肪酸をたくさん摂取すると、細胞の柔軟性が保たれます

 トランス脂肪酸

  不飽和脂肪酸の一つで、天然には牛肉や乳製品に微量に存在しているのみですが、マーガリンやショートニングなどの工業的に作る際に生成されます

  悪玉コレステロールを増やし、善玉コレステロールを減らし、冠動脈の病気を引き起こすとされています

 一価不飽和脂肪酸(オレイン酸などのオメガ9系)

  オリーブオイル、ベニ花油、菜種油、ナッツ類など

  善玉コレステロールを減らすことなく、悪玉コレステロールを減らす

 多価不飽和脂肪酸

  オメガ3系

   DHA;マグロ、ブリ、サバ、サンマなどに多く含まれ、血流を良くする、脳や網膜などの材料とされます

   EPA;マイワシ、マグロ、サバ、ブリなどに多く含まれ、血栓が作られにくくします

   αリノレン酸;エゴマ油、菜種油、ナッツ類などに多く含まれ、体内で精製されるEPAやDHAの材料となります

   DHAやEPAは熱で溶けやすく、火を通すと、溶け出してしまうために、理想は新鮮なお刺身で食べる事です

   火を通す場合は、弱火で煮込み、油が溶け出した汁ごと食べると良いです

   DHAやEPAの健康効果が認められているのは、あくまで魚として食べた時です

    * 魚油のサプリメントに関して、2015年のアメリカの研究では、認知機能の低下を抑制する効果は認められませんでした

   魚やナッツに多く含まれ、アレルギーや炎症、血栓を抑制して、血管を拡張させます

  オメガ6系(リノール酸など)

   マーガリンやゴマ油に多く含まれ、アレルギーや炎症を起こしやすく、血液を固める作用があります

  オメガ3系とオメガ6系はどちらも細胞膜の材料として必要であり、バランスが重要で、理想はオメガ3系1に対し、オメガ6系は4の割合とされます

投稿者: おばた内科クリニック

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