クリニックブログ

2019.05.19更新

認知症の症状には記憶障害などの中核症状と、徘徊や妄想などの周辺症状があります。
患者さまやご家族の環境にもよりますが、中核症状には薬物治療や食事・運動療法が中心となりますが、周辺症状はご家族や施設スタッフでの対応によって落ち着かれる事かありますので、活用されてみてください。

周辺症状:攻撃的言動

ポイント
 自尊心が傷つけられたとき、考え方などに行き違いがあるときなどに攻撃的になることがあります

対応
 施設スタッフ側の言動のほうにむしろ課題がないか、接し方を徹底的に見直す
 患者さんに「味方」と感じてもらう
 体調が悪い事(便秘、不眠、風邪、膀胱炎など)により攻撃的になることがありますので、病院受診や薬の調整などを考える
 不満、怒り、不安、恐怖、過去の悔しかったことに固執しているなどが原因となっていることもありますので、攻撃的言動のみに振り回されず、背景を知る
 相手に関わる側が嫌悪感や恐怖を持ってしまっていないか見直す
 無理に関わろうとしない、距離をとる、相性のいいスタッフと交代する
 安心や自信の機会づくり

起こり

投稿者: おばた内科クリニック

2019.04.29更新

急性心筋梗塞患者さんでは腎機能障害を伴っている事が多く、この腎機能障害が死亡率や心臓血管障害に伴う死亡の悪化にも繋がっているとされています。

東北大学の上月正博氏らは、急性心筋梗塞患者さんを対象に運動がもたらす腎機能への影響を検討し、急性心筋梗塞発症後に身体活動量を高く保つことは、腎機能障害の抑制に繋がる結果を報告しました。

入院中に運動療法や生活指導、カウンセリングなどの包括的なリハビリテーションを実施された心筋梗塞後の41人の患者さん(男性35例、平均年齢67.5±12.6歳)を対象に退院時と退院3ヶ月後に採血、尿検査、身体機能検査を行い、運動と腎機能の関係を検討。 退院後の運動量の評価として、活動量計を装着し1日の歩数を記録。

1日の歩数と3メッツ超の身体活動時間によって、活動量を低いグループと高いグループに分類。 運動量の低いグループ:2,335±1,219歩/日、18.3±11.0分/日、21例 運動量の高いグループ:7,102±2,365歩/日、56.8±24.1分/日、20例 *3メッツ超の活動の目安は、子供さんや犬を連れての歩行、屋内の掃除、階段昇降程度です。

検討結果は、運動量の低いグループでは腎機能が悪化(eGFR2.9mL/分/1.73m2低下)していたのに対し、高いグループでは腎機能の改善(eGFR6.7mL/分/1.73m2増加)を認めました。 常日頃の運動により、腎機能障害の改善が期待でき、死亡率や心臓血管障害に伴う死亡率の改善も期待されますので、散歩などの運動を心がけるのが良いと思います。

PLoS One. 2019 Feb 19;14(2):e0212100. doi: 10.1371/journal.pone.0212100. eCollection 2019.

投稿者: おばた内科クリニック

2019.04.14更新

2019年4月13日土曜日にBiVi天神におきまして「第21回七隈アルツハイマー病・パーキンソン病研究会」が開催されました。

基礎と臨床から報告があり、結論からご報告させて頂きますと、「ラベンダー精油と八味地黄丸は認知症治療に期待できる」ということです。

 

・睡眠不足による海馬の病態生理学的変化に対するラベンダー精油の効果

  福岡大学薬学部 臨床薬物治療学教室 村田 雄介先生

 これまでもアルツハイマー病患者さまにアロマセラピーの有用性が報告させていましたが、どのような作用が有効であるのかは不明な点がありました。

 今回の報告では、ラベンダー暴露により、

 ・神経栄養の経路が活性化される

 ・神経損傷が抑えられる

 ・神経新生が促進される

 などの可能性が示唆されました。

 

・脳における糖尿病関連因子に対する八味地黄丸の効果 アルツハイマー病との関連1

  福岡大学薬学部臨床疾患薬理学教室 福留 凌太先生

 脳GLP-1受容体に対する八味地黄丸の効果 アルツハイマー病との関連2

  福岡大学薬学部臨床疾患薬理学教室 比嘉 可南子先生

 八味地黄丸は糖尿病や高血圧治療に用いられていますが、福岡大学薬学部臨床疾患薬理学教室での研究によりアルツハイマー型認知症による認知機能障害の改善が期待されています。

 今回の報告にて、八味地黄丸が糖尿病による血管内皮細胞障害や神経細胞障害の進行を抑制を抑制することにより、空間記憶障害の進行が抑制された可能性が報告されました。

現在アルツハイマー型認知症に対する根本的な治療薬はありませんが、今後の認知症発生や改善を期待する方法としてラベンダーや八味地黄丸も考えて良いと思います。

注意点としては、八味地黄丸は薬であることから副作用出現の可能性もあり、使用をご希望される方は主治医の先生にまず相談されて下さい。

投稿者: おばた内科クリニック

2019.03.30更新

東北大学は3月14日、世界初のアルツハイマー型認知症に対する超音波治療の医師主導治験において安全性が確認でき、本格治験へ進むことを発表しました。
アルツハイマー型認知症は症状を改善させる事が期待できる薬剤がいくつかありますが、根本的な治療法は確立されていません。
この治療法の有効性が認められれば、世界初のアルツハイマー型認知症に対する根本的な治療法となることが期待されますので期待しています。

以下要約を記載させて頂きます。
 アルツハイマー型認知症は、認知症の原因となる代表的な病気ですが、症状の改善を期待させる事が出来る治療法はいくつかありますが、根本的な治療法は確立されていません。
低出力パルス超音波は、近年細胞や組織障害が少ない治療法として注目されています。
東北大学の下川教授らのグループは、この低出力パルス波超音波を全脳に照射することにより、認知症モデルマウスのアルツハイマー型認知症の原因とされているアミロイドβの蓄積を著明に減少させたことを報告しました。
同グループは、2018年6月よりまず安全性の評価を中心とした治験を行い、2019年3月11日に開催された安全評価委員会で安全性が確認されたことから、2019年4月より有効性を確認するための治験を開始することを報告しました。

▼関連リンク
・東北大学 プレスリリース
https://www.tohoku.ac.jp/japanese/2019/03/press-20190314-01-shimokawa.html

投稿者: おばた内科クリニック

2019.03.17更新

周辺症状:夕暮れ症候群 に対する豆知識


認知症の症状には記憶障害などの中核症状と、徘徊や妄想などの周辺症状があります。
患者さまやご家族の環境にもよりますが、中核症状には薬物治療や食事・運動療法が中心となりますが、周辺症状はご家族での対応によって落ち着かれる事かありますので、活用されてみてください。
今回はお昼間は穏やかに過ごされているのですが、夕方や夜になると落ち着かれなくなったり、不機嫌になってしまう「夕暮れ症候群」についてお話をさせて頂きます。

ポイント
 夕方になると落ち着かない、不機嫌になる

対応
 ・1日全体の活動や刺激のバランスを点検する。
  特に、午後の疲れすぎや不安が高まらないよう、過ごし方を見直す

 ・ケアする側のストレスをやわらげ、ゆったりした雰囲気づくりを心がける

 ・夕暮れどきのひとときを一緒に過ごす役のスタッフを決めたり、本人の仕事や楽しみごとをつくる

 ・症状が出はじめるタイミング、シグナルがないかを心がけ、早めに不安や不穏の緩和を心がける

投稿者: おばた内科クリニック

2019.03.02更新

認知症の症状には記憶障害などの中核症状と、徘徊や妄想などの周辺症状があります。

患者さまやご家族の環境にもよりますが、中核症状には薬物治療や食事・運動療法が中心となりますが、周辺症状はご家族での対応によって落ち着かれる事かありますので、活用されてみてください。

 

ポイント
 現実にはないものを見た(幻覚)、聞いた(幻聴)という

対応
 ・介護者があわてたり、奇異な受け止め方をしない
 ・否定せず、安心するような受け答えをする
 ・幻覚の原因と思われるものを、何であるか知らせてあげたり、触らせて確認させたりする
 ・幻覚の原因となるものを置かない、壁にかけないなどして環境を整える

投稿者: おばた内科クリニック

2019.02.17更新

体を動かさないでいると寝たきりになってしまう可能性があります。

どの運動をどのくらい行うかは個人差がありますので、運動は専門家に指導を受けて行うのが安心で、効果的ですので、医療保険や介護保険を利用したリハビリサービスをお勧めします。

おばた内科クリニックでは医療保険を利用したリハビリテーション、介護保険を利用したデイケア(リハビリテーション)どちらでも対応できますので、いつでもご相談下さい。

 

体を動かさないでいると寝たきりになる?

 体をうごかさないでいると?

  体にさまざまな弊害(廃用症候群)が起こる

  精神機能が低下したり、うつ症状が出やすくなる

  認知症が発症しやすくなる

  嚥下機能(食べる能力の低下)や心肺機能が低下し、肺炎などを起こしやすくなる

  関節がかたくなり(拘縮)、立つ・歩くなどの動作や食事や着替えなどが不自由になる

  体や頭を動かしただけで、立ちくらみやめまいが起きやすくなる(起立性低血圧)

  骨に力が入らない状態が続くため、骨がもろくなり骨折しやすくなる

  床ずれ(褥瘡)ができやすくなる

 体を動かしていると?

  ベッドで体を動かすことができる

   寝返りができるようになる

    起き上がりができるようになる

    関節のかたさが改善される

    座っている時間が長くなる

   ベッドから離れた生活ができる

    嚥下機能(食べる能力の低下)や心肺機能が改善し、肺炎などが起こしにくくなる

    骨が強くなる

    床ずれが起きにくくなる

出典:新版 家庭でできるリハビリテーション 隆島研吾より

投稿者: おばた内科クリニック

2019.02.10更新

認知症の症状には記憶障害などの中核症状と、徘徊や妄想などの周辺症状があります。

患者さまやご家族の環境にもよりますが、中核症状には薬物治療や食事・運動療法が中心となりますが、周辺症状はご家族での対応によって落ち着かれる事かありますので、活用されてみてください。

 

周辺症状:夜間のせん妄 ポイント

 ・不眠と間違えやすいが意識障害の一種である

 ・軽度あるいは中等度の意識混濁、精神運動興奮、幻覚、不安などがある

 

対応

 ・不安、恐怖、困惑を感じているサインを早めにキャッチし、1人にしない

 ・短時間でも、しっかり、ゆったり、そばにいる

 ・触れて安心してもらう

 ・刺激的な音や光は避け、静かな環境に居て頂く

 ・折に触れ、現実を知らせる (例:名前を呼びかける、場所や夜であることを知らせるなど)

 ・体の緊張を解くための温かい飲み物、やわらかいひざかけなどの工夫も

投稿者: おばた内科クリニック

2019.01.22更新

1月21日サワダデースにインフルエンザについて出演させていただきましたので、ご報告させて頂きます。

 

「家族を守れ!意外と知らないインフルエンザ対策」

お話させて頂いたポイントは

・現在インフルエンザA型が猛威を奮っていますが、その後落ち着いたと思ったらインフルエンザB型が流行することが多いです。

 B型はA型と比べて、熱が高くならずに、腹痛や下痢などのお腹の症状が目立つことです。感染力はA型もB型も変わりありませんので、いつもと違うかな?と思ったら病院受診をおすすめします。

・帰ってきたら、まず手洗い・うがい?

 洋服にもインフルエンザウイルスが付着していますので、まずは上着を着替えてから手洗いやうがいをされることをおすすめします。

 また、タオルにインフルエンザウイルスが付着していることがありますので、この時期だけでもペーパータオルなどで使い捨てを使用されることをおすすめします。

・インフルエンザにはうがいが有効?

 インフルエンザウイルスは20分ほどで粘膜へ侵入してしまうとされていますので、うがいの有効性は現在ないとされています。

 うがいをするよりはお茶や紅茶をこまめに摂取されることが予防に良いとされています。

 予防とすれば、歯磨きはインフルエンザウイルスを繁殖される口腔内のよごれを落としますので、食後だけではなく、起床時や帰宅時にもされることをおすすめします。

 *うがいは風邪の予防にはなりますので、手洗いと一緒にされることをおすすめします。

・咳やくしゃみが出そうなときはどうする?

 マスクやハンカチなどで押さえる事がよいですが、ない場合に手で押さえるのは控えて下さい。

 手で抑えますと、手にウイルスが付着することがありますので、袖口などにされるのをおすすめします。

 これは「咳エチケット」と言って、厚生労働省も推奨していますので、是非使われて下さい。

咳エチケット

投稿者: おばた内科クリニック

2019.01.05更新

むくみ(浮腫)は、皮膚の下にある皮下組織の部分に余分な水分がたまっている状態のことを言います。浮腫の原因は数多くありますが、リンパ循環の障害によって発生するものがあり、リンパ浮腫に対して行う治療の一つにリンパドレナージ(排液)があります。エステなどのマッサージ(美容的ドレナージ)とは異なり、ゆっくりとしたやわらかいマッサージ法で皮膚や皮下組織にたまったリンパ液を正常なリンパ節へ誘導します。

むくみ

【リンパドレナージの効果】
・浮腫の軽減
・炎症の治癒促進
・代謝の促進
・だるさや痛み及び痺れの改善
・関節可動域の拡大
・筋出力の増大
・精神的リラクゼーション
・肩こりの軽減
・便秘の解消
・ADL(日常生活活動)能力の向上
・QOL(生活の質)の向上

 当院デイケアでは、リンパ浮腫に対するリンパドレナージを行っております。目に見える浮腫に対しての改善目的として施行することはもちろんのこと、リンパ循環の障害によって発生する疼痛や違和感、その他の症状の改善も期待できます。また身体を動かすと全体のリンパ管が動き、筋ポンプ作用も働くため運動療法も効果的です。

浮腫に対してリンパドレナージが行えない疾患もありますが、むくみでお困りの方はお気軽にご相談ください。

投稿者: おばた内科クリニック

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