クリニックブログ

2019.01.22更新

1月21日サワダデースにインフルエンザについて出演させていただきましたので、ご報告させて頂きます。

 

「家族を守れ!意外と知らないインフルエンザ対策」

お話させて頂いたポイントは

・現在インフルエンザA型が猛威を奮っていますが、その後落ち着いたと思ったらインフルエンザB型が流行することが多いです。

 B型はA型と比べて、熱が高くならずに、腹痛や下痢などのお腹の症状が目立つことです。感染力はA型もB型も変わりありませんので、いつもと違うかな?と思ったら病院受診をおすすめします。

・帰ってきたら、まず手洗い・うがい?

 洋服にもインフルエンザウイルスが付着していますので、まずは上着を着替えてから手洗いやうがいをされることをおすすめします。

 また、タオルにインフルエンザウイルスが付着していることがありますので、この時期だけでもペーパータオルなどで使い捨てを使用されることをおすすめします。

・インフルエンザにはうがいが有効?

 インフルエンザウイルスは20分ほどで粘膜へ侵入してしまうとされていますので、うがいの有効性は現在ないとされています。

 うがいをするよりはお茶や紅茶をこまめに摂取されることが予防に良いとされています。

 予防とすれば、歯磨きはインフルエンザウイルスを繁殖される口腔内のよごれを落としますので、食後だけではなく、起床時や帰宅時にもされることをおすすめします。

 *うがいは風邪の予防にはなりますので、手洗いと一緒にされることをおすすめします。

・咳やくしゃみが出そうなときはどうする?

 マスクやハンカチなどで押さえる事がよいですが、ない場合に手で押さえるのは控えて下さい。

 手で抑えますと、手にウイルスが付着することがありますので、袖口などにされるのをおすすめします。

 これは「咳エチケット」と言って、厚生労働省も推奨していますので、是非使われて下さい。

咳エチケット

投稿者: おばた内科クリニック

2019.01.05更新

むくみ(浮腫)は、皮膚の下にある皮下組織の部分に余分な水分がたまっている状態のことを言います。浮腫の原因は数多くありますが、リンパ循環の障害によって発生するものがあり、リンパ浮腫に対して行う治療の一つにリンパドレナージ(排液)があります。エステなどのマッサージ(美容的ドレナージ)とは異なり、ゆっくりとしたやわらかいマッサージ法で皮膚や皮下組織にたまったリンパ液を正常なリンパ節へ誘導します。

むくみ

【リンパドレナージの効果】
・浮腫の軽減
・炎症の治癒促進
・代謝の促進
・だるさや痛み及び痺れの改善
・関節可動域の拡大
・筋出力の増大
・精神的リラクゼーション
・肩こりの軽減
・便秘の解消
・ADL(日常生活活動)能力の向上
・QOL(生活の質)の向上

 当院デイケアでは、リンパ浮腫に対するリンパドレナージを行っております。目に見える浮腫に対しての改善目的として施行することはもちろんのこと、リンパ循環の障害によって発生する疼痛や違和感、その他の症状の改善も期待できます。また身体を動かすと全体のリンパ管が動き、筋ポンプ作用も働くため運動療法も効果的です。

浮腫に対してリンパドレナージが行えない疾患もありますが、むくみでお困りの方はお気軽にご相談ください。

投稿者: おばた内科クリニック

2018.12.16更新

認知症の症状には記憶障害などの中核症状と、徘徊や妄想などの周辺症状があります。
患者さまやご家族の環境にもよりますが、中核症状には薬物治療や食事・運動療法が中心となりますが、周辺症状はご家族での対応によって落ち着かれる事かありますので、活用されてみてください。

周辺症状:妄想

ポイント

 物盗られ妄想、捨てられ妄想、嫉妬妄想など
 直接介護をしている身近な人に疑いをかけることが多い
 物盗られ妄想は、しばしば起こる

物忘れ妄想に対する対応
 否定したり、説得したりしない
 無いという事実を受け止めていっしょに探す
 本人の安心を徹底して図る
 日ごろから、物をしまう場所などを観察しておく
 なるべく、本人自身が探し出し発言できるよう誘導する
 代替え品などを用意しておき、探しても見つからないときに備える
 在宅の場合、家の権利書、通帳などは家族が管理するようにする
 何もすることがないと、妄想が出やすいため、日中の時間の過ごし方として散歩などの外出や通所介護サービスを利用する

病気によって、「どこにしまったのか忘れる」「しまった事自体の記憶がない」状態ですので、否定したり、説得することは逆効果となってしまう事が多いです。

投稿者: おばた内科クリニック

2018.12.01更新

インフルエンザとは?

 インフルエンザウイルスによる感染症です。

 A型、B型、C型があり、A型が最も重症で大流行の原因となります。

症状

 1〜5日の潜伏期(平均3日間)に次いで、下記症状が出現します。

 上気道症状;鼻づまり、鼻水、喉の痛み
 下気道症状;咳、痰 全身症状;突発熱(38〜39度以上)、筋肉痛、関節痛、頭痛など

 *発熱のないインフルエンザもあります。

治療

 抗ウイルス薬
  キャップ依存性エンドヌクレアーゼ阻害薬

   バロキサビルマルボキシル(ゾフルーザ):内服薬、1回の内服で終了

   *2018年3月に発売が開始された新薬です

  ノイラミニダーゼ阻害薬

   オセルタナビル(タミフル):内服薬、1日2回、5日間服用

   ザナビル(リレンザ):吸入薬、1日2回、5日間吸入

   ラニナミビル(イナビル):吸入薬、1回の吸入で終了

   ペラミビル(ラピアクタ):点滴、基本1回の点滴で終了

  アマンタジン:内服薬、A型にのみ適応あり、耐性が生じやすい

 必要に応じて、解熱鎮痛薬

  小児にNSAIDS(ロキソニン、ボルタレンなど)、PLはなるべく控える

  *インフルエンザ脳症のリスクが高くなる

予後

 通常1週間程度で治癒します。 しかし、高齢者、慢性呼吸器疾患、心疾患、腎不全、糖尿病、免疫不全 などがある場合は重症化し、死亡に至る場合もあります。

予防接種

 予防接種により、感染してもウイルス血症は抑制されますので、 脳症などの合併症や重症化の抑制が期待できます。

 予防接種後、1~2週間でインフルエンザに対する抗体の値が上昇し、インフルエンザに対する免疫が出現します。

 接種後、2~3ヶ月すると抗体の値はだんだんと下がり始めます。

感染したら?

 一般的に、インフルエンザ発症前日から発症後3~7日間は鼻やのどからウイルスを排出すると言われています。そのためにウイルスを排出している間は、外出を控える必要があります。

 学校保健安全法(2012年4月改正)では「発症した後5日を経過し、かつ、解熱した後2日(幼児にあっては、3日)を経過するまで」を インフルエンザによる出席停止期間としています。

投稿者: おばた内科クリニック

2018.11.24更新

年齢とともに記憶力は低下していきます。

筑波大学体育系教授の征矢英昭氏らは、健康で若い成人男女を対象とした研究で、安静に過ごした場合と比べて、エアロバイクをゆっくりと漕いだ10分間の運動でも運動直後に行った記憶テストで成績が向上したと報告しました。

この研究は、健康で若い成人男女36人を対象とし、エアロバイクをゆっくり漕いだ10分間の軽い運動を行った場合と安静に過ごした場合の2回の実験を実施。記憶テストでは、安静に過ごした場合に比べ成績が向上していました。

また記憶テスト中の海馬とその周辺の活動を機能的MRI評価を行ったところ、運動直後には学習や記憶に重要な役割を担う海馬の活動が活発化していることが明らかになりました。

今回の研究は若い健康な成人男女を対象としていますが、高齢者やアルツハイマー型認知症の方にも効果が期待出来ると考えます。

10分間の短時間の運動でも改善が期待されますので、ぜひ運動をこころがけて頂きたいと思います。

一人では中々運動できない、寒くて外での運動は難しいなどお困りの方は介護保険を利用した送迎つきのリハビリがありますので、お困りの方はいつでもご相談下さい。

原著論文
Suwabe K, et al. Proc Natl Acad Sci U S A. 2018 Sep 24.

投稿者: おばた内科クリニック

2018.11.18更新

京都大病院は、様々な細胞に変化する人のiPS細胞(人の人工多能性幹細胞)から神経細胞を作り、10月に50歳代のパーキンソン病の男性患者の脳に移植したと2018年11月9日発表しました。


保険適用を目指した臨床試験(治験)計画の一環で、iPS細胞から作った神経細胞をパーキンソン病患者に移植した手術は、世界初で2年かけ安全性を検証するとのことです。

手術は、京大iPS細胞研究所が備蓄する他人のiPS細胞から、脳内の情報伝達物質ドーパミンを分泌する神経細胞のもととなる細胞を作製し、患者さんの頭蓋骨に直径12mmの穴を開け特殊な注射針で細胞を移植しました。

注意点は拒絶反応と未分化のiPS細胞が奇形腫などの腫瘍を作る可能性であり、1年間は免疫抑制剤が必要で、移植片の大きさをMRIでチェックするとのことです。

全部で7例の臨床試験(治験)を行う予定で、治療効果は手術後数ヶ月経ってから表れるとのことです。

パーキンソン病治療はリハビリテーションと薬物療法が中心で、現在はそれに加え脳深部刺激療法とデュオドーパという外科的治療があります。

外科的治療は専門施設での治療となりどこでも受ける事はできませんが、iPS細胞を用いた治療であれば最低1年間は免疫抑制剤を服用する必要や脳腫瘍のリスクがあるかもしれませんが、安全性が確認できればその後は専門施設での治療が不要となりますので従来の外科的治療に変わり得る治療と期待しています。

 

投稿者: おばた内科クリニック

2018.11.03更新

2020年の東京オリンピック・パラリンピックを控え、受動喫煙防止対策に関する話題が報道される機会が多くなってきました。

また、2018年10月1日よりタバコの値段も上がり禁煙を考えられている方もいらっしゃると思います。

新型タバコであれば、「煙が出ない、あるいは煙が見えにくいので禁煙エリアでも吸える」、「受動喫煙の危険がない」、「従来の燃焼式タバコより健康のリスクが少ない」と誤認され、急速に広がりをみせています。

ですが、新型タバコの長期にわたる調査結果がないなか、「たとえ有害物質やリスクが紙巻タバコよりも少ないとしても、健康被害は免れない」ということを忘れないでいただきたいと思います。

非燃焼・加熱式タバコ
 ・葉たばこを直接加熱し、ニコチンを含むエアロゾルを吸引する
  タイプ(商品名iOOS、glo)
 ・低音で霧化する有機溶剤からエアロゾルを発生させた後、
  タバコ粉末を通過させて、タバコ成分を吸引するタイプ
  (商品名Ploom TECH)
電子タバコ
 液体を加熱してエアロゾルを発生させて吸引するタイプ
 ニコチンを含むものとニコチンを含まないものがある
 日本では、医薬品医療機器法による規制により、ニコチンを含
 むものは販売されていない

新型タバコの成分
 電子タバコ
  発癌物質やニッケルやクロムなどの重金属は従来の紙巻たばこ
  以上に含まれている

 非燃焼・加熱式タバコ
  ニコチンや有害物質含有量は従来のタバコとほぼ同レベル

新型タバコは従来の紙巻タバコと同様にニコチンが含まれています。
ニコチンの割合が少ないとしても、一般的に喫煙者はニコチンの血中濃度が一定に達し満足感が得られるまで喫煙を続けるため、結果的に体内に摂取するニコチンの量は同じとなります。(ニコチン依存状態)

新型タバコで禁煙できるというデータは今の所なく、逆に喫煙から離れづらくなっているという調査結果があります。

まとめ
新型タバコにも、少ないながらも従来の紙巻タバコと同様のリスクが 喫煙者本人や非喫煙者にもあることを認識して頂き、禁煙をこころがけていきましょう!

 

投稿者: おばた内科クリニック

2018.10.21更新

認知症の症状には記憶障害などの中核症状と、徘徊や妄想などの周辺症状があります。
患者さまやご家族の環境にもよりますが、中核症状には薬物治療や食事・運動療法が中心となりますが、周辺症状はご家族での対応によって落ち着かれる事かありますので、活用されてみてください。

周辺症状:徘徊

ポイント
 家のなかや屋外をさまよい歩く
 帰り道がわからなくなる

対応
 気をそらす話題や手がかりを探り、あわてないように用意しておく
 ドアが開くと鳴るようにするなど、出て行くのがわかるようにする
 むしろ積極的に外出の機会をつくる(散歩、買い物、園芸など)
 衣服やくつに名札をつけ、連絡先、本人の呼び名などを書いておく
 お守り、ペンダントなど本人のなじみの品に連絡先を書いて入れておく
 本人のふだん行く方向、立ち寄るところを把握しておく
 近所や交番などに事情を説明しておき、見かけたときに連絡してもらう
 地域のSOSネットを活用する(自治体、保健所)
 帰ってきても責めず、ねぎらいの言葉をかける

徘徊

投稿者: おばた内科クリニック

2018.10.14更新

症状
 前兆の最中あるいは消失後60分以内に、通常対側の前頭〜側頭部に拍動性の頭痛が出現する。
 痛みのピークが過ぎるとズーンとした痛みに変わることがあり、半数以上は拍動性ではないと感じる。
 約60%は片側性であるが、常に同側とは限らず反対側に痛みが起こったり、両側に起こることもある。
 1〜6時間増強したあと、通常4〜24時間で消退し、長いときは3日間持続することがある。


前兆とは
 頭痛の前に出現するか、あるいは頭痛と同時に起こる脳の局所神経症状で、視覚症状、感覚症状、言語症状がある。
 最もよくみられるのは視覚症状で、閃輝暗点が多い。
 閃輝暗点とは、視野の中心が見えにくくなり、その周辺にきらきら輝く鋸歯状の模様が見えるもの。

罹患者数
 本邦の頭痛患者は4000万人と推定され、なかでも片頭痛の有病率は840万人にのぼるとされ、片頭痛の有病率は8.4%。女性の有病率は男性の3.6倍。

発症しやすい年齢と性差
 20〜50歳代に多く、女性の有病率は男性の3.6倍。
 約半数に家族内発症を認め、特に母親に頭痛を有する事が多い。
 初発は10〜30歳の間に多い。 なお、前兆のない片頭痛は前兆のある片頭痛より約2倍多い。

原因
 血管や三叉神経を起源とする末梢説と片頭痛発生器官や下行性痛覚抑制系を重視する中枢説があり、両者とも関与しているとされるが詳細は不明。
 誘因として身体・精神的因子(疲労、ストレス、激しい運動、性交、睡眠不足・過多、空腹など)、食事因子(チョコレート、コーヒー、紅茶、熟成チーズ、ソーセージ、柑橘類、海藻、香辛料、ナッツ、飲酒など)、薬剤(経口避妊薬、エストロゲン療法・離脱、亜硝酸・降圧薬などの血管拡張薬など)、環境因子(入浴・冷暖房による温度差、騒音、炎天、気圧差、臭気など)、アレルギー性因子(アレルギー性鼻炎、副鼻腔炎、気管支喘息など)などが挙げられる。
受診の必要性
 軽度の片頭痛であれば、市販薬にて改善することから受診の必要性は低い。
 しかし、器質的疾患を有するものによる頭痛や、不適切な治療などによって生じる薬剤の使用過多による頭痛(薬物乱用頭痛)があるので、月に10回以上薬を服用するような場合や症状の改善が乏しい場合は神経内科、脳神経内科、脳神経外科の受診が推奨される。

検査内容
 脳腫瘍や脳出血などによる頭痛を鑑別するために、頭部CTや頭部MRIによる画像検査

治療可否
 頭痛の発作が軽く、月に1〜2回の発作で、市販薬をはやめに服用すれば日常生活に支障ない場合は市販薬で様子観察可。
 市販薬で改善ない場合や、月に10回以上服薬が必要な場合や症状の改善が乏しい場合は神経内科、脳神経内科、脳神経外科受診による専門的な治療が必要。

治療法
 保険適応のある治療は内服治療。
 発作時に内服する治療薬としてアセトアミノフェン製剤、非ステロイド系鎮痛薬、トリプタン製剤、エルゴタミン製剤が主に使用される。
 ただし、エルゴタミン製剤は子宮収縮作用、催奇形性の問題があるため妊婦や授乳中には使用しない。
 月に10回以上発作のために薬を服用する場合は、薬物乱用頭痛を起こさないように抗てんかん薬、β遮断薬、Ca拮抗薬などの予防薬を投与する。

治療期間
 対症療法が中心となり、根本治療は困難であるが、加齢とともに発作は減少する。
 頭痛の程度や頻度が許容範囲となれば、治療は終了。

投稿者: おばた内科クリニック

2018.09.30更新

喫煙による脳血管障害や心臓血管障害、呼吸器疾患、がんなどのリスクは知られていますが、認知症の悪化の原因ともされています。

韓国のSang Min Park氏らは、韓国の健康保険データベースを用いて喫煙と認知症のリスクについて検討し、喫煙患者では認知症のリスクが高いと報告しました。

Park氏らは、2002年から2013年に実施された健康スクリーニングプログラムから、60歳以上のおよそ4万6千人のデータを検討。

*韓国では女性の喫煙率は低いため除外されています

参加者の喫煙習慣を、継続喫煙者、短期喫煙者(喫煙期間4年未満)、長期禁煙者(禁煙期間4年以上)、喫煙非経験者に分類し、全ての認知症、アルツハイマー型認知症、脳血管性認知症の発症状況を分析しました。

継続喫煙者に対する長期禁煙者と喫煙非経験者の全ての認知症のリスクはそれぞれ14%および19%低く、喫煙者に対する喫煙非経験者のアルツハイマー型認知症のリスクは18%低かったです。 また、喫煙者に対する長期禁煙者と喫煙非経験者の脳血管性認知症のリスクはそれぞれ32%および29%低かったです。

喫煙が認知症のリスクとなることは報告されていましたが、これまでは欧米を対象とした報告であり、今回のアジア人を対象とした報告は貴重なものと考えます。

喫煙は先程述べました脳や心臓の血管障害や呼吸器疾患、がんなどだけではなく、認知症のリスクともなっていますので、禁煙がより重要と考えます。

Effect of smoking cessation on the risk of dementia: a longitudinal study Sang Min Park First published: 05 September 2018 https://doi.org/10.1002/acn3.633

投稿者: おばた内科クリニック

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