クリニックブログ

2020.06.27更新

加藤勝信厚生労働大臣は、2020年6月19日の会見で「唾液を使った新型コロナウイルス抗原検査についての検査試薬が承認された」ことを明らかにしました。

従来の抗原検査では鼻の粘膜から検体採取が必要なため、検体採取時に感染のリスクがありましたが、唾液で検査が可能になれば大幅に感染のリスクを減らす事が可能です。

先日、発症から2〜9日以内であれば抗原検査であっても新型コロナウイルス感染症の診断が可能となりましたので、診断の選択肢が増えたことは早期介入により重症化を防ぐことや感染拡大を防ぐことに繋がえると考えます。

特にPCR検査では検査に1〜5時間かかりますが、抗原検査は30分と短時間で結果がでますので、発症から早期の場合は積極的に利用できればと考えます。

注意点は、鼻の粘膜から検体採取する抗原検査であれば専用の機器が不要ですが、唾液を検体として使用する場合は「ルミパルスG1200」および「ルミパルスG600Ⅱ」という専用の機器が必要であり、現在使用できる機器が約800台であることです。

新型コロナウイルス感染症の第2波あるいは、インフルエンザ感染症が多くなる冬の前に治療薬が揃うことを期待します。

*唾液を使用した抗原検査の試薬は「ルミパルスSARS-CoV-2 Ag」で、鼻の粘膜から採取した検体を使用する試薬は「エスプラインSARS-CoV-2」で異なります。 

唾液:抗原検査

投稿者: おばた内科クリニック

2020.06.19更新

発症から2〜9日以内であれば、新型コロナウイルス感染症の診断が抗原検査で可能になりました。

新型コロナウイルス感染症の診断についてはPCR検査、抗原検査、抗体検査の3種類があります。
抗体検査については今後の情報が必要となり、現在保険で認められている検査はPCR検査と抗原検査の2種類です。
PCR検査は検出感度が高いですが、判定に1〜5時間必要で、専用の機器が必要という難点があります。
一方抗原検査は30分ほどの短時間で検査可能ですが、これまでPCR検査と比較すると精度が落ちるとのことで、抗原検査が陰性(新型コロナ感染ウイルスではない)であった場合は、追加でPCR検査が必要でした。
ですが、発症から2〜9日以内であればウイルス量が多く、PCR検査と一致率が高い研究報告から厚生労働省は6月16日関係ガイドラインの改定を行い、「新型コロナウイルス感染症を疑う症状発症後2日目から9日目以内の者(発症日を1日目とする)については、本キットで陰性となった場合は追加の検査を必須とはしない」との通達を出しました。
抗原検査は、鼻咽頭拭い液を検体に用いるため、検体採取時には十分な感染対策が必要ですが、早期診断が可能となることは非常に意味があることと考えます。

エスプライン® SARS-CoV-2富士レビオ エスプライン® SARS-CoV-2

投稿者: おばた内科クリニック

2020.06.06更新

非常事態宣言は解除されましたが、ワクチンや治療薬が開発段階である現状、第2波へ備える必要があると考えます。
その為には3密を避ける、マスクや手洗いなどこれまでと同じように感染対策を続ける事が大事です。
ですが、どのように対策を心がけても感染を確実に防ぐ事は困難で、発熱や咳などの症状が出た時に従来の風邪などの感染症であるのか、新型コロナウイルス感染症であるのかを早期に診断することができれば、感染拡大を防ぐ事が期待できます。
これまでは鼻の奥を拭って検体を採取するPCR検査が行われていましたが、5月13日に抗原検査、6月2日より唾液を用いたPCR検査も可能となりました。
また、保険適応外ですが感染の有無を調べる抗体検査も可能となり、これらの検査方法をいかに効率良く用いるかが大事になりますので、まとめさせて頂きます。

PCR検査
患者さんの鼻の奥を拭って検体を採取し、新型コロナウイルスに含まれる特定の遺伝子を調べる方法。
検出感度は高いが、検査には1〜5時間と時間がかかること、専用の器材、検査費用がかかる、検体採取の際に感染のリスクがあるという課題があります。
*検体採取の感染のリスクは唾液を用いた検査が可能となりましたので、これから感染のリスクは低くなると考えます。

抗原検査
新型コロナウイルスに特徴的なタンパク質(抗原)を調べる方法。
約30分で判定が可能で、専用の器材は不要であるが、鼻の奥を拭って検体を採取する必要があるため検体採取の際に感染のリスクがある。
PCR検査と比べると精度が落ちるため、検査が問題なかった場合PCR検査が追加で必要となる。
また、一定のウイルス量が必要となるため、感染者の濃厚接触者であっても、無症状であった場合には抗原検査は推奨されない。
検査キットの供給が十分となるまでは、感染者数の多い地域の「帰国者・接触者外来」や特定機能病院などから供給が開始される予定

抗体検査
感染した後に体内で作られるタンパク質(抗体)を調べる方法で、感染歴が分かる。
血液を採取して調べる方法で感染のリスクは低く、簡易キットを用いれば約20分で判定できるが、PCR検査や抗原検査と比べると未知な部分があり、保険適応外。
東京や大阪などを対象に、約1万人規模の抗体検査が6月に実施される予定。

フロー

2020年5月25日『新型コロナウイルス感染症に対する検査の考え方』から抜粋
感度:病気がある群での検査の陽性率
特異度:病気がない群での検査の陰性率

投稿者: おばた内科クリニック

何でも相談できる身近なかかりつけ医です

総合内科専門医として幅広い診療科目に対応しています。検査、治療、リハビリまで一貫した医療を提供していますので気になる 症状や病気のこと、お困りのことがあればまずはご相談ください。

  • お気軽にお問い合わせ下さい 092-874-5630sp_inq_tel_pc.png
  • 24時間受付WEB予約24時間受付WEB予約
空き状況確認予約はこちら