クリニックブログ

2019.11.10更新

パーキンソン病は進行性のため、病状が軽いときは薬物治療のみで日常生活に問題ないことが多いです。

ですが、病状が進むことにより、徐々に薬物治療のみでは転倒や誤嚥の出現など日常生活に支障が出てくることが多いです。

病状が進む前の早期の段階から活動的な生活を行い、バランスや筋力、関節可動域を改善する積極的な運動を行い、体の動かしにくさやバランス障害を予防することが大事です。

体を動かすこと、リハビリテーション治療を薬物治療に併用することにより、運動機能の向上を図ることができ、薬物治療の効果を最大限に引き出せます。

パーキンソン病のリハビリテーション治療には、病状にあわせた治療が必要です。 早期においては、活動的な生活によるバランスや筋力、関節可動域を改善する積極的な運動を行います。ですが、バランスを崩しやすくなり転倒するような段階になりますと、リハビリテーションの専門スタッフによる姿勢や起き上がり動作、歩き方について指導を受けて頂くことが大事です。あわせて自宅で行うことが出来るリハビリについても指導を受けて頂くとより効果的です。

PDリハ

H-Y stage 1:体の片側だけに手足のふるえや筋肉のこわばりがみられる。体の障害はないか、あっても軽い。

2:両方の手足のふるえ、両側の筋肉のこわばりなどがみられる。日常の生活や仕事がやや不便になる。

3:小刻みに歩く、すくみ足がみられる。方向転換のとき転びやすくなるなど、日常生活に支障が出るが、介助なしに過ごせる。職種によっては仕事を続けられる。

4:立ち上がる、歩くなどが難しくなる。生活のさまざまな場面で、介助が必要になってくる。

5:車いすが必要になる。ベッドで寝ていることが多くなる。

病状が進むことにより、パーキンソン病に対するリハビリテーションと運動が難しくなることにより生じる筋力低下や持久力低下などに対するリハビリテーションも必要となります。

パーキンソン病に対するリハビリテーションとして、リズムや音楽にあわせた歩行訓練などがあり、cueを利用した訓練が効果的とされています。Cueである視覚刺激や聴覚刺激を利用した運動(リズムにあわせた歩行訓練)は、以前より自分のペースで行った歩行訓練よりも歩行速度や歩行率などにおいて優位に改善したとの報告があります(文献1)。

視覚的cueは歩行開始時の歩行時の振り幅に影響し、聴覚的cueは歩行のタイミングに影響し、方向転換時のバランス障害を軽減させます。

音楽のリズムにあわせた歩行訓練を行う音楽療法の有効性や、自宅の廊下の床にテープを貼って歩行時にまたぐ印とすることなども、視覚的cueを応用したものです。

運動を行わなくなってしまったことによる筋力低下や持久力低下に対しては、関節拘縮予防の関節可動域練習やストレッチ、首や体感の回旋運動、前傾姿勢などに対する練習、下肢などの筋力訓練、バランス訓練、歩行訓練、手指の細かい運動などが必要となります。

パーキンソン病においては、固縮(体が固くなること)や動作緩慢(体がゆっくりとした動きになること)は主な症状であり、それにより日常生活の動作が障害されることが多いため、肩や腰の痛みが出現することが多くなるため、肩関節や股関節などの関節可動域の訓練やストレッチが重要となります。

パーキンソン病ではドパミン神経細胞が障害されますが、運動によりドパミン神経細胞によるドパミン産生が促され、強い運動や複雑な活動はドパミン神経細胞の活性につながるとされる報告もあります(文献2)。

医療機関に対して行われたアンケートでは、リハビリテーションの開始時期はすくみ足など歩行障害など日常生活に支障が出てきてから開始されることが多いとの結果がありますが、パーキンソン病では早期から運動学習の低下があり、運動スキルの保持の低下や新しいスキルの保持の低下もあると言われていまので、可能な範囲で早期からリハビリテーションを受けて頂くことが大事です。

Cue:手がかりを取り入れた運動や音楽療法

文献1 M.H.Thaut:Rhythmic auditory stimulation in gait training for Parkinson's disease patients.Movement Disorders Vol11, March 1996, Pages 193-200

文献2 Schenkman M:Effect of High-Intensity Treadmill Exercise on Motor Symptoms in Patients With De Novo Parkinson Disease: A Phase 2 Randomized Clinical Trial.JAMA Neurol.2018 Feb1;75(2):219-226.

 

投稿者: おばた内科クリニック

2019.10.27更新

股関節や背骨の骨折を発症しますと生活機能が低下し、骨折前の状態まで回復することは難しいと言われています。


さらには、新たな骨折による寝たきりの危険性も高くなり、生命予後も悪化してしまいます。

今後の健康な生活を続けていくためにも、以下の項目に当てはまる方は、「骨の検査」を受けて頂くことをおすすめします。
・身長が低下した(2cm以上)
・壁に沿って立ったときに後頭部との間に隙間がある
・骨粗鬆症のご家族がいる
・糖尿病がある
・慢性腎臓病がある
・慢性閉塞性肺疾患(気管支炎、肺気腫など)がある
・閉経している

骨折

投稿者: おばた内科クリニック

2019.04.29更新

急性心筋梗塞患者さんでは腎機能障害を伴っている事が多く、この腎機能障害が死亡率や心臓血管障害に伴う死亡の悪化にも繋がっているとされています。

東北大学の上月正博氏らは、急性心筋梗塞患者さんを対象に運動がもたらす腎機能への影響を検討し、急性心筋梗塞発症後に身体活動量を高く保つことは、腎機能障害の抑制に繋がる結果を報告しました。

入院中に運動療法や生活指導、カウンセリングなどの包括的なリハビリテーションを実施された心筋梗塞後の41人の患者さん(男性35例、平均年齢67.5±12.6歳)を対象に退院時と退院3ヶ月後に採血、尿検査、身体機能検査を行い、運動と腎機能の関係を検討。 退院後の運動量の評価として、活動量計を装着し1日の歩数を記録。

1日の歩数と3メッツ超の身体活動時間によって、活動量を低いグループと高いグループに分類。 運動量の低いグループ:2,335±1,219歩/日、18.3±11.0分/日、21例 運動量の高いグループ:7,102±2,365歩/日、56.8±24.1分/日、20例 *3メッツ超の活動の目安は、子供さんや犬を連れての歩行、屋内の掃除、階段昇降程度です。

検討結果は、運動量の低いグループでは腎機能が悪化(eGFR2.9mL/分/1.73m2低下)していたのに対し、高いグループでは腎機能の改善(eGFR6.7mL/分/1.73m2増加)を認めました。 常日頃の運動により、腎機能障害の改善が期待でき、死亡率や心臓血管障害に伴う死亡率の改善も期待されますので、散歩などの運動を心がけるのが良いと思います。

PLoS One. 2019 Feb 19;14(2):e0212100. doi: 10.1371/journal.pone.0212100. eCollection 2019.

投稿者: おばた内科クリニック

2019.02.17更新

体を動かさないでいると寝たきりになってしまう可能性があります。

どの運動をどのくらい行うかは個人差がありますので、運動は専門家に指導を受けて行うのが安心で、効果的ですので、医療保険や介護保険を利用したリハビリサービスをお勧めします。

おばた内科クリニックでは医療保険を利用したリハビリテーション、介護保険を利用したデイケア(リハビリテーション)どちらでも対応できますので、いつでもご相談下さい。

 

体を動かさないでいると寝たきりになる?

 体をうごかさないでいると?

  体にさまざまな弊害(廃用症候群)が起こる

  精神機能が低下したり、うつ症状が出やすくなる

  認知症が発症しやすくなる

  嚥下機能(食べる能力の低下)や心肺機能が低下し、肺炎などを起こしやすくなる

  関節がかたくなり(拘縮)、立つ・歩くなどの動作や食事や着替えなどが不自由になる

  体や頭を動かしただけで、立ちくらみやめまいが起きやすくなる(起立性低血圧)

  骨に力が入らない状態が続くため、骨がもろくなり骨折しやすくなる

  床ずれ(褥瘡)ができやすくなる

 体を動かしていると?

  ベッドで体を動かすことができる

   寝返りができるようになる

    起き上がりができるようになる

    関節のかたさが改善される

    座っている時間が長くなる

   ベッドから離れた生活ができる

    嚥下機能(食べる能力の低下)や心肺機能が改善し、肺炎などが起こしにくくなる

    骨が強くなる

    床ずれが起きにくくなる

出典:新版 家庭でできるリハビリテーション 隆島研吾より

投稿者: おばた内科クリニック

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