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認知症、物忘れの主な危険因子と防御因子

[2018.03.04]

認知症、物忘れの危険因子となるものと守ってくれる防御因子を知ることで、今後の発症や症状の進行を抑える事が期待できます。

 

危険因子

 脳血管障害(脳梗塞、脳出血、くも膜下出血)、頭部外傷

 脂質異常症(低HDLコレステロール、高LDLコレステロール、高トリグリセリド血症)

 糖尿病 *出典:認知症のコホート研究 老年精神医学雑誌 第26巻増刊号−1

  糖尿病により高血糖が続くと、脳内のインスリン抵抗性が増して、情報伝達が適切に行えなくなり、記憶を司る海馬が萎縮する可能性が指摘されています

  久山町で行われた研究では、糖尿病の場合の血管性認知症のリスクは、正常な人に比べて、1.8倍高いとされ、アルツハイマー型認知症になるリスクは、更に高く正常な人の2.1倍と報告されました

   

 高血圧

 メタボリックシンドローム

 うつ病

 歯周病  *出典:現在歯数、咀嚼能力およびかかりつけ歯科医院の有無と認知症を伴う要介護認定との関連 AGESプロジェクトのコホートデータによる分析 第21回日本疫学学術総会円集第21巻1号

  糖尿病の合併症として注目され、成人が歯を失う最大の原因とされています

  歯の数と認知症の関係を調べた研究では、歯がほとんどなく、入れ歯も使っていない、噛んでない人の認知症発症のリスクは、歯が20本以上ある人の1.9倍と報告されています

 喫煙  *出典:健康・医療戦略推進本部 我が国における高齢者認知症の実態と対策:久山町研究 健康・医療戦略推進本部 より改変

  喫煙者は非喫煙者に比べて、アルツハイマー型認知症になるリスクは2.7倍、血管性認知症になるリスクは2.9倍と高いです。ですが、中年期には喫煙していても、老年期に喫煙しなくなった禁煙組では、アルツハイマー型認知症になるリスクが1.9倍、血管性認知症になるリクスが1.6倍と、禁煙しなかった人に比べるとリスクが低くなるとされていますので、現在喫煙されている方でもこれから禁煙されることをお勧めします

  

  

 多量飲酒

 

防御因子

 運動習慣

 適切な食事

 余暇活動

 社会交流

 活発な精神活動

 認知訓練

 適切な睡眠

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