クリニックブログ

2020.08.29更新

パーキンソン病は体が動かしにくくなる病気の一つで、特徴的な症状は体の動きが緩徐になる無動、手や足が震える振戦、体が固くなる固縮、バランスが取りにくくなる姿勢反射障害で、これらを総称して4大症状と呼びます。

原因として、黒質などの脳内の神経細胞が減少することにより、神経伝達物質の1つであるドパミンが減ることが考えられています。

パーキンソン病の治療の中心は薬による治療とリハビリテーションに加え、外科的治療である脳深部刺激療法とデュオドーパがあります。
しかしこれらの治療はパーキンソン病の根本的な治療ではなく、症状を緩和させることが中心の治療です。
これに対し根本的な治療として期待されているのが、iPS細胞を用いた治療と遺伝子治療があります。
iPS細胞を用いた治療については京都大学などですでに治験が始まっています。

今回、アメリカカルフォニア大学サンディエゴ校のXiang-Dong Fu氏らはマウスの実験ではありますが、「PTB」というRNA結合タンパク質に注目した報告を2020年6月Natureに報告しました。

PTBは細胞内の遺伝子のスイッチのオンとオフに関係するタンパク質で、PTBの働きを抑える実験にて、脳内に存在する支持細胞という細胞が、ドパミンを作る細胞に変わったことを発見し、パーキンソン病でみられるような運動障害が改善したと報告しています。

この、特定の種類の細胞が別の細胞に変わることを分化転換と呼びますが、障害のある細胞を他の細胞に変えることにより機能が回復するというこの技術が確率されればパーキンソン病だけではなく、脊髄損傷など他の病気の治療にも役立つことが期待されます。

現在はマウス実験レベルで、これからの人の治療に用いることが出来るかは、多くの研究と安全性の確認が必要となりますが、根本的な治療法の可能性が少しでも広がることを期待します。

おばた内科クリニックは、パーキンソン病や認知症などの脳神経疾患を専門に力を入れて診療行っています。
糖尿病や高血圧、高脂血症などの生活習慣病含めこれからも定期的に情報発信させて頂きますので、今後ともよろしくお願いいたします。

原著論文
Reversing a model of Parkinson’s disease with in situ converted nigral neurons
Nature volume 582, pages550–556(2020)
https://www.nature.com/articles/s41586-020-2388-4

投稿者: おばた内科クリニック

2020.08.16更新

Klodian DhanaらはChicago Health and Aging Project (以下CHAP、参加者1,845人)とRush Memory and Aging Project (以下MAP、参加者920人)のデータを用いて、健康的な生活習慣とアルツハイマー型認知症のリスクについて検討を行い、4〜5個の生活習慣を持つ参加者では60%アルツハイマー病のリスクが低かったことをNeurologyに報告した。

方法
生活習慣として
・禁煙
・150分/週以上の中等度/重度の身体活動
・軽度から中等度のアルコール摂取
  アルコールと認知症
 厚生労働省(e-ヘルスネット、アルコールと認知症より)から1週間で1〜6本(1本350mlのビール相当)程度の飲酒量であれば認知症の危険性が最も低いという報告があります。
 *認知症の危険性とは、飲酒しない人が認知症になる危険性を1とした場合に、各飲酒量でどの程度認知症の危険性が増減するかということを示します。
・高品質の地中海食(DASH)
 地中海食の特徴として
  ①果物や野菜が豊富、
  ②乳製品や肉よりも魚が多い、
  ③オリーブオイルやナッツなど未精製の穀物を多く使う、
  ④食事と一緒に適量の赤ワインを飲む
・高齢者向けの認知活動への参加
 読書やゲーム、新しい技能や趣味を学ぶなど、常に頭を働かせる

これまでの生活習慣を急に変えることは難しいかもしれませんが、可能な範囲で生活習慣を組み合わせることで、アルツハイマー型認知症の発症を抑える事が期待されますので、ぜひ心がけてみてはいかがでしょうか?

・Healthy lifestyle and the risk of Alzheimer dementia

 https://n.neurology.org/content/early/2020/06/16/WNL.0000000000009816
・e-ヘルスネット(厚生労働省)アルコールと認知症

 https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/alcohol/a-01-007.html

・健康長寿ネット、地中海食の特徴 

 https://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/shokuhin-seibun/chichukaishoku-tokucho.html

投稿者: おばた内科クリニック

2020.08.02更新

当院では、日頃より感染対策を行っていましたが、新型コロナウイルス感染症拡大の状況を踏まえ、これまでの感染対策に赤色部分を加えて行わせて頂くこととしましたので、ご報告させて頂きます。
安心して当院に受診して頂けるよう、様々な対策を行っていきます。
何卒皆様のご理解と御協力のほど、よろしくお願いいたします。

*当クリニックでは新型コロナウイルス感染症の検査(PCR検査、抗原検査、抗体検査)は行っておりません。

手指衛生と標準予防策
 ・手洗いやアルコールによる手指消毒
 ・マスクの常時使用

呼吸器衛生・咳ケット・呼吸器感染対策
 ・啓発用ポスターの掲示
 ・待合室、診察室、リハビリ室の空調と開窓による換気
 ・かぜ症状のある患者さんの空間的・時間的隔離
   来院時間の調整と裏口よりご案内させて頂き、待合室でかぜ症状のある方と一緒にならないように診療させて頂きます

清掃・環境整備
 ・受付カウンターにビニールシートの設置
 ・キャッシュレス決済の導入
 ・ドアノブやベッドなど手がよく触れる部位のアルコール消毒
 ・患者さん毎の診察・リハビリ終了後のアルコール消毒
 ・待合室の本・雑誌の撤去
 ・清掃時の手袋装着
 ・患者さん用、職員用ともに紙タオルを使用し共用を避ける
 ・院内に加湿器・空気清浄機を設置
 ・送迎にて使用する車の消毒
   車両用クレベリン(二酸化塩素ガス)による消毒の追加
 ・感染症対策の院内研修

投稿者: おばた内科クリニック

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