クリニックブログ

2021.01.17更新

新型コロナウイルス感染症の拡大が続き、福岡でも非常事態宣言が発令され、感染が心配なことから家で過ごす時間が増えている方が多いと思います。
高齢の方や、糖尿病や呼吸器疾患などの基礎疾患がある方は重症化のリスクが高いと言われていますが、新型コロナウイルス感染症発症からおよそ1年経過し「足腰が弱くなってしまった」、「物忘れが増えた」、「元気がない」という運動機能や認知機能の障害が問題となってきています。

人混みを避けることは重要ですが、過度な行動制限はフレイル(心身が脆弱した状態)などの健康障害の原因となりえます。
以前より運動習慣が認知症発症の予防に重要であることは知られており、運動習慣がある人はない人と比べアルツハイマー型認知症の発症リスクが40%低い報告もあります。

また、九州大学大学院精神病態医学分野講師の小原知之氏は、孤独感が認知症の発症リスクを5倍以上高めることが明らかになったと昨年11月末に行われた認知症学会で報告しました。
これは日本で行われている認知症に対する研究の一つ(久山町研究)として報告されたもので、65歳以上の高齢者1,141人を対象に5年間経過をおったところ、孤独感がある人はない人と比べ、認知症の発症リスクが1.5倍高いことが判明しました。
さらに、同居していない親族や友人との交流が月に数回以上ある人では、認知症発症リスクに差が認められなかったとのことです。
極端に言ってしまえば、月に数回でも人と会えば孤独感に関連した認知症のリスクを抑えられる可能性があるということです。

人との接触

新型コロナウイルス感染症が拡大している現在、運動や人と会うことに抵抗があるとは思いますが、何もせずに家にこもってしまうのは、新たな健康被害を引き起こすかもしれません。

介護保険をお持ちの方であれば、デイケアやデイサービス利用により運動や人との交流の機会を持つことができます。
複数の方との接触が心配な方は、訪問リハビリテーションという、ご自宅で運動を行うことも可能です。
訪問リハビリテーションであれば、自分にあった必要な生活動作のための訓練を行うことができます。

家で過ごすことが多くなり、このまま過ごす事が大丈夫なのかご心配な方は、いつでも当院にご相談下さい。
当院ではデイケアによるリハビリテーションに加え、訪問リハビリテーションも行っており、必要に応じて訪問診療も行っています。

時間はかかると思いますが、必ず新型コロナウイルス感染症を克服するあるいはインフルエンザウイルスと同じように共存することができると信じています。
その時に笑顔でいままでと同じように迎えられるように、当院にできることを行わせて頂きたいと思います。
なにか気になることがありましたら、いつでもご相談下さい。

出典
Emotional loneliness is associated with a risk of dementia in a general Japanese older population: the Hisayama Study

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/33170218/

投稿者: おばた内科クリニック

2021.01.11更新

Pfizer(ファイザー)社とBioNTech(バイオンテック)社による新型コロナウイルス感染症に対するワクチン(COVID-19ワクチン)の副作用・アレルギー反応は?

米国疾病予防管理センター(CDC)は2021年1月6日に初回投与を行ったおよそ190万人に対するアレルギー反応について報告しました。

2020年12月14日から23日に初回投与されたCOVID-19ワクチンは189万3360回(女性117万7,527人、男性64万8,327人、性別不明6万7,506人)で、4,393例(0.2%)に有害事象が報告されました。
そのうちアナフィラキシー反応を含む重度のアレルギー反応は175例でした。
このうち21例(女性19例、男性2例、100万回あたり11.1例0.001%)がアナフィラキシーと判断されましたが、うち17例はアレルギーまたはアレルギー反応の既往があり、そのうち7例はアナフィラキシーの既往がありました。
アナフィラキシー反応は71%が接種15分以内に発症し、86%は30分以内に発症していました。
幸いその後の情報が確認できた20人全員は治療により回復もしくは退院されています。

なお季節性インフルエンザワクチンでのアレルギー反応について、厚生労働省は接種局所のアレルギー反応が10〜20%に起こり、全身性の反応が5〜10%にみられるとしています。
令和元年10月1日から令和2年4月30日までに日本で行われた季節性インフルエンザワクチン接種は56,496,152人に行われアナフィラキシーの可能性があるものは22例(100万回あたり0.4人、0.00004%)でした。

今回の報告ではアナフィラキシーを含めた重度のアレルギー反応は、季節性インフルエンザワクチンよりも頻度が多いものでしたが、21例のうち17例はアレルギーあるいはアレルギー反応の既往がある方で、今後予防効果を含めたさらなる情報収集が必要と考えますが、予防接種を受けないことによる感染リスクなどのデメリットも含め接種について検討する必要があると考えます。

私としましては、感染拡大が急速に広がっている現在、COVID-19ワクチンの接種適応があるのであれば、受けるのが良いと考えます。

情報元
・Allergic Reactions Including Anaphylaxis After Receipt of the First Dose of Pfizer-BioNTech COVID-19 Vaccine — United States, December 14–23, 2020
https://www.cdc.gov/mmwr/volumes/70/wr/mm7002e1.htm#T1_down
・令和元年シーズンのインフルエンザワクチン接種後の副反応疑い報告について
https://www.mhlw.go.jp/content/11120000/000681710.pdf
・ケアネット

投稿者: おばた内科クリニック

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