クリニックブログ

2020.05.24更新

転倒すると10%で骨折や脱臼、捻挫などを起こすとされます。
骨折による寝たきりを防ぐためにも、転倒予防が大事です。
転倒の危険因子に当てはまる場合は、ぜひ予防を心がけましょう!

転倒の危険因子
 歩行・バランス障害
  歩く速さが0.6m/秒以下 
   100m歩くのに3分近くかかってしまう。
  Timed Up and Go testで12秒以上かかってしまう
   *椅子に座り立ち上がって3m歩き、椅子にまた座るまでの時間
  The 4-Stage Balance Testで②が達成できない

The 4-Stage Balance Test
   10秒続ける事ができなければ終了します
   ①まず両足をそろえて立ちます
   ②この形から足の大きさの半分、片足だけ前に出します
   ③次に片足の爪先を反対側の踵に付けます
   ④片足立ち
 視力が0.25以下
 認知症がある
 安定剤、睡眠剤、ループ利尿薬を服用している

転倒予防対策 
 散歩や筋肉トレーニングに加えバランス訓練を行う
  バランス訓練:下記を1日に10~15回繰り返す。
  1)椅子の後ろに立ち片手で背もたれをつかみ片足で10秒間立つ
  2)慣れたら背もたれは指1本でタッチする
  *散歩や筋肉トレーニングだけではバランスの改善が難しいです
 視力や骨の密度の検査行う

片足立ち
Prevention of Falls in Community-Dwelling Older Adults.
Ganz DA、Latham NK
N Engl J Med.2020 Feb 20;382(8):734-743 より作成

投稿者: おばた内科クリニック

2020.05.10更新

新型コロナウイルス感染症による緊急事態宣言に伴い、外出自粛要請によりお家で過ごされている時間が多いと思います。
カラオケで認知機能や食べ物や飲み物がうまく飲み込めない嚥下機能障害の改善が期待できる研究報告がありました。
ストレス発散を兼ねてお家でのカラオケはいかがでしょうか?
*カラオケの音量や時間帯には、近隣へのご配慮をお願いいたします。
 
Miyazaki Atsukoらは、介護施設に入所中の65歳以上の26人の方を対象に、カラオケの練習をされる郡(14人)とされない郡(12人)で12週間観察を行い、カラオケを練習すると認知機能障害と嚥下機能障害の改善が期待される結果を認めました。
 
対象
カラオケ練習郡
週に1回1時間教えてもらい、追加として週に1時間の課題がある
カラオケを練習されない郡
ストレス発散や認知機能訓練にも期待ができるスクラッチアートを
週に1回教室で行うことに加え、課題として1枚追加
 
評価項目
 認知機能:Frontal Assessment Battery (FAB)スコア
 身体機能:舌圧、呼吸機能
 
結果
 カラオケ練習郡では、FABのうち葛藤的指示への反応が有意差を持って改善し、抑制制御は
 カラオケ練習郡でより改善を認めた。
 また、カラオケ練習郡では、舌圧の改善を認め、呼吸機能については1秒量で有意差を持って
 改善を認めた。
 *葛藤的指示への反応:指示された内容と正反対のことを瞬時に実行できるか
   抑制制御:指示された内容のうち実行しなくてよいものを瞬時に判断できるか
   一秒量:1秒間で吸い込める空気の量
 
結論
カラオケを行うことにより、認知機能と嚥下障害や呼吸機能の改善を認め、その効果は従来の学習療法と比較して遜色のないものであった。
これらの改善は、これからの生活の質の向上につながるものと考えられる。
*学習療法:文章を声に出して読む、算数問題を解く学習プログラム

カラオケ

Int J Environ Res Public Health. 2020 Feb 24;17(4). pii: E1459. doi: 10.3390/ijerph17041459.
Miyazaki A、Mori H
Frequent Karaoke Training Improves Frontal Executive Cognitive Skills, Tongue Pressure, and Respiratory Function in Elderly People:
Pilot Study from a Randomized Controlled Trial. より作成

投稿者: おばた内科クリニック

2020.04.26更新

食事の時に咳き込む場合は、飲み込みの機能(嚥下機能)が悪くなっているかもしれません。

気になる場合は、反復唾液嚥下テストを試されてみてはいかがでしょうか?

お一人で簡単にできるテストで、30秒間に何回飲み込みができるかをみるテストです。

飲み込みが3回未満の場合は、飲み込みの機能が落ちている可能性があります。

飲み込みの機能が落ちてしまいますと、食べ物が肺に誤って落ち込んでしまって発症する誤嚥性肺炎の危険度が上がってしまうかもしれません。

お食事前の簡単な体操で飲み込みの機能の改善が期待できますので、ぜひ試されてみて下さい。

気になられる方はぜひご相談下さい。 


専門スタッフ(言語聴覚士)と一緒にリハビリしませんか?

嚥下体操

50・60代〜「歯の教科書」より

投稿者: おばた内科クリニック

2020.04.12更新

パーキンソン病は手や足が震える(振戦)、体が動かしにくい(動作緩慢)、体が固くなる(固縮)、歩きにくく転倒してしまう(姿勢反射障害)を特徴とする病気です。

飲み薬や貼り薬などの薬による治療に加え、いかに運動するかが大事となります。

今回、パーキンソン病における歩きにくさに対する、歩くイメージについて動画を作成しましたのでパーキンソン病だけではなく、進行性核上性麻痺などほかの神経変性疾患や脳梗塞や脳出血後遺症などによる歩きにくさでお困りの方もぜひ参考にされて下さい。 

投稿者: おばた内科クリニック

2020.03.31更新

加齢に伴い、筋肉量は低下し身体機能や認知機能が低下し、適切な対応を行わなければフレイル(虚弱)という状態となります。

加齢などにより筋肉量や筋力が低下しますと、家から出ない、家の中で寝てばかりいるなど活動量が減りやすくなります。

活動量が減りますと食欲がわきませんので、食事摂取量が低下し栄養の偏りなどから低栄養となります。

低栄養の状態となりますと、筋肉のもととなるタンパク質も低下するためさらに筋肉量が低下し、さらなる活動量の低下と悪循環がすすみ、転倒や骨折の原因となります。

よって、適切な運動と栄養摂取が必要となります。

ですが、具体的にどのような運動を行えば良いか難しく、今回は運動療法について話をさせていただきます。

運動療法は大きく分けると有酸素運動、無酸素運動があります。

 

有酸素運動
 歩行や水泳などの全身運動を指し、骨格筋などで酸素を取り入れて糖質や遊離脂肪酸を燃焼させる運動です。
 運動の強さとしては、ややきついと感じる程度が適当とされ、心拍数で120拍/分程度あるいは安静時の1.5〜2倍が目安となります。
 筋肉を動かすエネルギー源として糖質や遊離脂肪酸を使うことから、血糖や脂質の改善が期待できますので糖尿病や高脂血症がある方は特に心がけて頂けると良いと思います。
 なお、糖尿病の患者さんが血糖の改善を期待して行う場合、歩行であれば1回20〜30分を1日2回が理想とされますが、これまで運動習慣がない方がいきなり20分は難しいと思われますので、1日5〜10分の歩行など無理のない範囲から開始し、徐々に増やしていくことをおすすめします。
 1日1回の場合、食後の血糖上昇を抑える効果を期待して、食後1時間程度から行うことをおすすめします。

 

無酸素運動
 酸素を使わない運動で、筋肉に強い負荷がかかります。
 ダンベル体操やスクワット、腹筋などで、有酸素運動と比べると短い時間でエネルギー消費が多いですが、乳酸が溜まりやすく、疲れやすいため長時間の運動には向いていません。
 運動習慣がない方やフレイル(虚弱)の状態であれば、無酸素運動については軽い負荷から開始し、徐々に慣らしていくのが良いと思われます。
 慣れてくれば、週2回以上を目安に行うことをおすすめします。

 

腰や膝が悪い場合におすすめなのは、プールなどの水中での歩行です。
プールに通うという手間がかかってしまいますが、腰や膝に負担をかけずに有酸素運動と無酸素運動の効果が期待できます。
その場合、1回30分程度を週2回程度行えれば十分と考えます。

ですが、運動習慣がなく、この寒いような状況で運動が難しいと考える場合は家の中で行う運動も良いです。
具体的にはテレビを見る際は横にならずに、座って見る。
座って見ている場合は、立って見るや座った状態で見る場合は、椅子で足踏みをする、膝を高くあげる。これを問題なく行えるのであれば足をまっすぐ伸ばした状態で足を上げたまま維持するも効果的です。

投稿者: おばた内科クリニック

2020.03.28更新

パーキンソン病などの神経変性疾患や脳梗塞・脳出血などの脳血管障害により食事の際にむせ込んだりして、誤嚥してしまう事があります。

誤嚥を予防する方法の一つとして、水分にとろみ剤を使用することにより水分の誤嚥を防ぐ事が期待できます。

とろみ剤の使用量により、どの程度とろみがつくのか動画作成行いましたので、参考にされて下さい。

なお、とろみ剤には味や匂いはありません。

投稿者: おばた内科クリニック

2020.03.15更新

バランスの取れた食事が基本となりますが、風邪など感染症予防には次の点を特に気をつけて頂けると良いと思います。

免疫力アップにビタミンA・C・D
 体内での免疫機能に関与する栄養素で、ウイルスや菌の予防効果があると言われています。
 ビタミンA
  牛乳やチーズなどの乳製品、色の濃い緑黄色野菜(ほうれん草、人参、ブロッコリーなど)に多く含まれます
  脂溶性ビタミンといって油に溶けるビタミンですので、油で炒めたり、肉や魚と一緒に食べると効率よく吸収できます。
 ビタミンD
  さけ、いわし、さばなどの魚類、干しシイタケなどのきのこ類に多く含まれます
  太陽光に含まれる紫外線を浴びることで作られますので、冬場など日照時間が短い場合は積極的に摂取を心がけると良いです。
  骨の生成にも関係しますので、ご高齢の方や骨粗鬆症のある方はより、積極的に摂取されることをおすすめします。
  ビタミンAと同じ、脂溶性ビタミンになります。
 ビタミンC
  レモンやみかんなどの果物、ピーマンやキャベツ、ブロッコリーなどの野菜、じゃがいもなどのイモ類の多く含まれます。
  熱に弱く、水溶性ビタミン(水に溶けるビタミン)ですので生での摂取が望ましいです。じゃがいもはでんぷんに保護されていますので、熱を通しても大丈夫です。
  抗酸化作用もありますので、動脈硬化予防にも有効です。

口の乾燥予防にのど飴や温かい飲み物を
 口の中が乾燥しますとウイルスや菌が侵入しやすい状態となりますので、のど飴などで乾燥しないように心がけると良いです。
 *甘いアメ玉は血糖があがりますので、注意されて下さい。

体力維持にはタンパク質
 免疫を維持するには、体力も必要です。肉や魚などの動物性タンパク質は筋肉になりやすいですが、脂肪の過剰摂取に繋がる恐れがありますので、大豆などの植物性タンパク質を併用することをおすすめします。

バランスの良い食事

投稿者: おばた内科クリニック

2020.02.24更新


*おばた内科クリニックでは新型コロナウイルス感染症の検査(PCR検査、抗原検査、抗体検査)は行っておりません。

一般社団法人共同通信社より2月23日、「新型コロナウイルスに感染しているかどうかを調べるウイルス検査について、厚生労働省が公的医療保険の適用対象とする方向で検討していることが22日、政府関係者への取材で分かった。」と報告されました。

新型コロナウイルス感染についての検査は、インフルエンザウイルス感染を簡易的に調べるような方法ではなく、リアルタイムPCR法といって、一般的なクリニックや診療所では出来ない検査です。
また、検査を行うための痰や喉・鼻の粘膜から検体を採取する際も、感染予防からN95マスクやPPE(個人防護服)など専用の装備が必要となります。
*検体は血液や尿などもあります

新型コロナウイルス感染症がご心配な方は、まずは下記相談窓口にご相談されて下さい。
・福岡県庁 がん感染症疾病対策課感染症対策係
 092-643-3288 受付時間 平日8時30分〜17時15分
・厚生労働省相談窓口
 0120-565653 受付時間 9時00分〜21時00分 (土日・祝日も実施)

また、次の症状がある方は「帰国者・接触者相談センター」にご相談ください。

・風邪の症状や37.5℃以上の発熱が4日以上続いている。
(解熱剤を飲み続けなければならないときを含みます)
・強いだるさ(倦怠感)や息苦しさ(呼吸困難)がある。
*高齢者や基礎疾患等のある方は、上の状態が2日程度続く場合

 福岡市東区保健福祉センター:092-645-1078
 福岡市博多区保健福祉センター:092-419-1091
 福岡市中央区保健福祉センター:092-761-7340
 福岡市南区保健福祉センター:092-559-5116
 福岡市城南区保健福祉センター 092-851-4261
 福岡市早良区保健福祉センター 092-851-6012
 福岡市西区保健福祉センター 092-895-7073
 時間外:中央区夜間相談員 092-761-7361

ご相談の結果、新型コロナウイルス感染の疑いがある場合には、「帰国者・接触者外来」を紹介されます。マスクを着用し、公共交通機関の利用を避けて受診してください。

さらなる感染拡大や重症な方を増やさないためにも、受診される前にかかりつけや相談窓口への電話相談をお願い致します。

ご理解とご協力のほどよろしくお願い申し上げます。

コロナウイルス感染症

投稿者: おばた内科クリニック

2020.02.16更新

高尿酸血症・痛風の治療では生活習慣について心がけることにより、薬を使わずに治療できることも期待できます。

食事療法、飲酒制限、運動が基本となります。

肉や魚など高プリン体食材を多く摂取すると血清尿酸値は上昇し、痛風発作の再発リスクが高くなります。

 

食事

 果糖、キシリトールは代謝時にプリン体分解の亢進をきたし血清尿酸値を上昇させるため、甘味飲料や果物ジュースは控えるようにしましょう。一方、コーヒー、チェリー、ビタミンC、乳製品(特に低脂肪乳製品)、食物繊維は大規模臨床試験ではありませんが、痛風リスクを下げる報告があります。

 尿路結石の予防として尿のアルカリ化と水分摂取が有効で、アルカリ化にはクエン酸などの有機酸を多く含む食材が推奨され、飲水量は1日の尿量を2,000ml以上に保つことが勧められますが、腎臓の機能が低下していないか担当の先生に確認されることをおすすめします。

高尿酸血症

飲酒制限

 酵母、麦芽由来のプリン体を多く含むビールは蒸留酒や赤ワインよりも血清尿酸値を上昇させ、アルコール飲料のなかでビールが最も痛風リスクを高めるとされます。

 1日の目安は、日本酒1合、ビールは販売元によって350ml〜500ml、ウイスキー60mlとされます。なお、ワインは148mlまでは血清尿酸値を上げないとされています。

 

運動

 1回10分以上の運動を、1日合計30分以上行うことが推奨されますが、運動は関節への負担によって痛風を誘発する危険性があるため担当の先生に確認されることをおすすめします。 

投稿者: おばた内科クリニック

2020.02.02更新

令和元年12月以降、中華人民共和国湖北省武漢市にて発生した、新型肺炎(新型コロナウイルス)の拡大が認められています。

新型肺炎のため詳細が分かっていませんが、厚生労働省や国立感染研究所からの情報をまとめ、先日のお知らせから情報を更新させて頂きます。

 *国立感染症研究所、厚生労働省の1月31日までの発表より

まずは、これからの感染をいかに防ぐかが重要であり、先日の閣議で新型コロナウイルス感染症は感染症法に基づく「指定感染症」(二類感染症相当)と検疫法の「検疫感染症」に指定することが決定されました。

 指定感染症

  既に知られている感染性の疾病(一類感染症、二類感染症、三類感染症及び新型インフルエンザ等感染症を除く。)であって、感染症法上の規定の全部又は一部を準用しなければ、当該疾病のまん延により国民の生命及び健康に重大な影響を与えるおそれがあるものとして政令で定めるもの(感染症法第6条)

 検疫感染症

  国内に常在しない感染症のうちその病原体が国内に侵入することを防止するためその病原体の有無に関する検査が必要なものとして政令で定めるもの(検疫法第2条第3号)

 

・新型コロナウイルスは人から人へうつりますか?

  人から人への感染が確認されていますが、現在感染の程度は明らかではありません。 過剰に心配することなく、インフルエンザ対策と同様に、まずは咳エチケットや手洗い、うがいなどの対策が重要です。

 

・潜伏期間はどの程度?

 2〜10日程度との報告がありますが、他のコロナウイルスと同様に14日程度と考えておくのが良いかもしれません

 

・現在の発生状況や亡くなられた方は?

 1月31日での情報までで中国国内での亡くなられた割合は2%程度とされています。日本国内で亡くなられた報告はありませんが、2日フィリピン保健省は44歳男性の方が亡くなられたと報告し、中国国外で初めて方となりました。

 国内の発生状況については、1月31日12:00時点で確認されている患者さんは12名(10名の方は武漢への渡航歴がありました)で、2名の方は症状がないウイルス保有者でした。

 

・治療はどうなりますか?

 1月31日国立感染症研究所は新型コロナウイルスの分離と培養に成功したことを報告し、これから治療薬やワクチンの開発が始まります。 現時点では特効薬はありませんので、症状にあわせた治療を行いますので、いかに発症を抑えるかが重要となります。

 

コロナ:縮小版国立感染研究所より

投稿者: おばた内科クリニック

前へ 前へ

何でも相談できる身近なかかりつけ医です

総合内科専門医として幅広い診療科目に対応しています。検査、治療、リハビリまで一貫した医療を提供していますので気になる 症状や病気のこと、お困りのことがあればまずはご相談ください。

  • お気軽にお問い合わせ下さい 092-874-5630sp_inq_tel_pc.png
  • 24時間受付WEB予約24時間受付WEB予約
空き状況確認予約はこちら